0510

えなか一万字インタビュー。と題した、一千字ちょいしかない話。
降りるとか降りないとか、担当がどうとか。そんな話が苦手な方は戻るボタンをぽちっとな。




5月3日。東京駅で新幹線を下車しました。
その日は日生劇場滝沢歌舞伎を観劇ののち、新横浜に移動、Hey!Say!JUMP First ASIA Tourにお邪魔するというスケジュールでした。
正直な話、今回の遠征の目的というか、ゴールというか、最終地点は「未練なく担降りをする」でした。誰にも言いませんでしたけど、確実にそうでした。じゃないと、わざわざ歌舞伎とじゃんぷのハシゴなんてせずに今までどおり「入れる最大数に入る」ことにしたはずです。JUMPに2日で4回入る、よりも、歌舞伎1JUMP3を取りました。少なくとも、振り込む時点でのわたしはすっかり傾いていました。
歌舞伎を観て、とってもかわいくて、ああわたしはもうすぐこの子の担当になるんだ、って思いました。うっすらですけど、覚悟は出来ているはずでした。
そのとき降りると言ってしまわなかったのは、もう一目だけ薮くんを見たかったから。担当という立場でしっかり気持ちに区切りをつけたくて、本当に自己満足の領域だけど、バイバイって言いたかった。心の中でお別れを告げに行ったんです。



結論から言うと、無理でした。



5月3日の公演です。じゃんぷの初日です。何を歌うかわからなくて、ドキドキしました。寂しかったけど、でも担当じゃなくてもコンサートには行くし、なーんてちょっと思ってました。本当に沢山考えた上での結論が、もう少しでわたしを楽にさせてくれるって思いました。
上から眺めるような感じで、スタンド席から観ていました。久しぶりのコンサートに楽しくなっちゃって、公演中は何も考えられませんでした。
Singin' for youを聞くまでは。



わたしが降りるのは、薮くんと光がキンキを二人で歌って、少クラでお手紙を書いて、Singin' for youを歌ったときだもん



だからずっと降りられないね、そう言っていました。
正直、自分でもこんなこと言わなかったらよかったなと思ったほどです。あの曲なんて絶対歌わないし、だからわたしは絶対降りられない。



ああ、って思いました。
ひまメロのイントロが流れた瞬間硬直して、しんぎんのイントロで号泣してしまいました。
大好きな曲だから、一瞬でわかりました。
驚くほど涙のコントロールができなくて、一瞬にして楽しい気持ちが吹き飛んでしまいました。
公演中なのに、そこからはいろいろ考えずにいられませんでした。*1



降りる準備はできていたはずなのにこの涙は何。



結局その日はおたくのお友達とおしゃべりして過ごして、考える暇なんてなかったのです。いろんなことを考えたのは、帰りの新幹線でした。



翌日、また会場へ行きました。
二回目はさすがに心の準備が出来ていて泣きませんでしたけど、涙の意味が少し分かった気がしました。
わたし多分まだ未練があるんだわ。
こんな単純な理由でした。



だってわたし、まだ見てないもん。薮くんが連ドラ主演するところも、シングルでセンター張るところも、洋服ブランドのCMに抜擢されるところも、まだ見てないもん!薮くんが渋谷ジャックするところも、日テレジャックするところも、見てないもん!
これを未練と言わずになんというか。




わたしが降りたかったのはわたしを取り巻く環境でした。
JUMPはどれだけ願ってもやっぱり関東に優しく地方に厳しいアイドルで、それに比べてわたしの“未来の担当くん”は優しい。
わたしは自分の環境を投げ出したくなって、悔しい思いもしたくなくって、だからそれはわたしにとってイコール担降り以外のなにものでもなかった。ただそれだけのことでした。



ああ、でも、薮くんの「方が」好きとかそういう順位付けの話ではありません。
薮くんが、まだ一番応援したい人だなっていう、そういう話。



大人になっても大好きだよと薮くんが歌ってくれたから、わたしが大人になるまでは見ていたいなあ。



でも今でもちょっと後悔しています。あのとき降りてれば。
悔しい思い、これからも沢山すると思うけど、だけど、でも。
薮くんがいつまでもステージに立ちたいと言うならば、それはわたしの第二の夢だから。
もう少し、延長。


次は、「薮光コンをするまで降りない」で、どうだ!
早く降りてスッキリしたいぜこのやろー!

*1:だから記憶なんてほとんどなくて、翌日セットリストが変わった瞬間もっとあの時真剣に見ておけばよかったと頭を抱えましたけど