0925-もちろん会いたかったから

結局JUMPツアーのまとめもできていないまま*1ですが、今日は舞台40カラットについて。
昨日が千秋楽でした。薮くん、3週間もの長い間、お疲れ様でした。



9/2-15  大阪松竹座/18公演
9/18-24 東京芸術劇場/9公演
(毎週木曜日休演、全27公演)


あらすじ:
二度の離婚を経験しているリザは不動産会社を経営するビジネスウーマン。
今はニューヨークで母マーサと17 歳になる娘アリスの3人で暮らしている。

それはある夏のバカンスでのこと。
旅の途中で車が故障し、立ち往生したリザは22歳の青年ウィルと出会い、二人は野宿をする羽目になる。
ニューヨークに戻ったリザのもとには、前の夫のヘンリーがお金を借りに来たり、魅力的なクライアントのエディが現れたり。
そんな中、偶然家を訪ねて来たアリスの友人、それはほかでもないウィルだった。
旅先からすぐに姿を消したリザが忘れられずにいたウィルは、数日後、彼女の事務所を訪れる…。

理由をつけては現れるヘンリー、ウィルをアリスの恋人と信じているマーサ、
さらにエディやアリスも加わって思惑が絡み合う中、
リザへの思いを募らせるウィルにリザが出す答えとは…。
(松竹HPより抜粋)

実は初日を観て一番に思ったのが、「面白いかなぁ」でした。この話、面白い?
薮くんが好きだから終わったときはかわいかったの感情で満たされるけど、ストーリーとしてはどうなんだろう。初日終わって、周りの薮担が「増やす?増やさなきゃ!」って言ってたけどわたしは同調できなかったのがまず残念でした。*2ツイのほうでも、感想とはいえ「薮くん今日もかわいいね><」のオンパレードでストーリーについては一言も言及していないと思う。多分だけど。
ストーリーにのめりこめないのはキャラクターの所為だと思うんだよね…薮くんはウィルという役でだいちさん演じるリザに恋をするんです。わたしはリザが嫌いだった。初日からずっと嫌いだった。ウィルからの告白をキープしておいてエディの告白を受けようとする(実際は違った)とか、「わたしを愛してくれる人はウィルしかいない、だからプロポーズを受ける」という消去法的(それこそ打算的)な考えとか。それでもウィルはリザのことを健気に想っているわけで。もーマジでイライラしたwwwなんでそんなにリザに拘るのwww



2週間もあった松竹座公演は、観劇好きなマダムの姿がちらほら…どころかめちゃくちゃ多い(笑)。比おたくで、9:1かもしくはそれ以上の割合だったんじゃないかなぁ。わたし20歳過ぎてるけど、それでも十分浮いていた。そして驚くほどマナーが悪い。
携帯の電源は切れと再三係の人が言っているにもかかわらずわたしが観た2回に1回は携帯鳴ってたし。がさごそうるさいし。それから、これは誰にも言っていないんだけど、松竹座公演の幕間でとなりの人から聞こえた1幕の話でトラウマになりそうな経験を一回、してしまって。その日の2幕はもやもやしてしまったし、レアケースだとは思うけどつらかった。薮くんのあれこれを言われたわけではないけれど、それでも。ココセマだと言われるとそこまでだけど、あ、なんか外部舞台苦手かも、と思ってしまった要因の最たるものに観劇マナーがありました。
今まで誰かしら飛んだり*3、急に太鼓叩いたり、突如戦いが始まったりっていう舞台ばかり見ていたから、それに客席はみんな「同志*4」だったから知らなかったけど、外部の舞台ってこんななのかと驚いてしまって、少ししんどくなってしまった。ストレスで。



でもここまでのことはわたしが勝手にもやもやしただけだから薮くんに一切関係ありません。薮くんはとってもかっこよかったよー。
何がと言われてひとつに絞れないんだけど、一番を挙げるなら間違いなく「仕事に対する姿勢」に関することが一番。



初日から最終日まで、薮くんはしっかり台本を覚えていたことを感じさせる演じ方でした。あんなに長い台詞をあれだけ多い行動と共に覚えるのにどれだけの時間がかかったのか、どれだけ試行錯誤したのか…わかる術はないけれど、きっと時間をかけて取り組んだんだろうなというのが一目でわかります。薮くんのファンじゃなくても絶対にわかるはずです。



リザが台本とは違うニュアンスの言葉を使った(というかおそらく毎公演雰囲気で台詞を言ってる。初日のリザがあまりにも未完成すぎて、台本を覚えられていないと感じた)のが3日目。別に台詞を間違えるのはいい*5んだけど、わたしがおおおと思ったのはその対応。リザの台詞を受けてウィルが話すシーンがあるんです。それも勢いがあるシーンで。



リザ:誰かに守ってほしいんでしょう?
ウィル:あなたが僕を守ってくれるとは到底思えない。



というようなシーンですが、ここ、結構な早口なんですよね。リズムが楽しいシーンなんです。その日のリザは「守る」という言葉ではなく「包む」という言い方でした。それをちゃんと薮くんは受けていた。「あなたが僕を包んでくれるとは到底思えない」、つまりリザとちゃんと会話していたんです。
台本をしっかり覚えている演じ方だと思ったのに、覚えていることを読んでいるだけじゃなく、いざ違うニュアンスで話を振られたときにちゃんと会話していたことに感動してしまって。すごいよね〜かっこいいね…


@5h_5k
わたしが一番かっこいいと思ったのは、千秋楽でも、他の人が噛んだり、台詞を飛ばしたり、どれだけとっ散らかっていても、薮くんだけはその空気にのまれなかったところだよ
posted at 22:26:37

リピーターがいくらいようと、その一回しか行けない人ももちろんいるわけで。慣れてきたころ、何度も同じことを繰り返している演者はそれを忘れがちだけど、絶対忘れちゃいけないことだと思っていて。だからすごく嬉しかった。薮くんは毎回、ちゃんとウィルだった

posted at 22:26:57

もちろんね、ハプニングはあるわけで。今日は笑ったらいけないところで思い切り笑ってたし、台詞を飛ばしたことも、噛んだことも、あったけど。だけど、ふざけたことも雰囲気にのまれたことも、少なくともわたしが観た中では一度もなかった。それが一番かっこよかったよ

posted at 22:27:10

薮くんもいつもMCとかで悪ふざけするでしょ。それが、無かったんだなあ…最後の挨拶であれほどまでにリラックスしきっている、つまりカンパニーには心を許しているのに、劇中では一回も「馴れ合い」を見せなかったのに感動した。かっこいいなあ、ずるいなあ。好きになっちゃうなあ〜〜〜

posted at 22:28:06

大阪千秋楽が顕著でしたが、この日は全体的にグダグダで。アドリブもたくさんだしリピーターには楽しいかもしれないけど台詞もぐちゃぐちゃで、結構破綻してて。だけど薮くんは冷静にいつものウィルでした。それがほんっとうにかっこよくて。周りの大人があんなにふざけているのに、カンパニー最年少の薮くんはそれに加担しなかったのが誇らしくて(アドリブを入れないのは大御所に遠慮してだとは思うけど)、ああなんてかっこいいんだろうって。



でもね、すごくかっこいいんだけど、薮くんに会いたくなってしまったのも事実です。何言ってるのと笑われてもいいけど、やっぱり歌って踊る、アイドルの薮くんが見たいなあという気持ちが心の奥にずっとあって。舞台が終わった後のカーテンコールで素の薮くんが見られたときは心底ホッとしました。
でもやっぱりわたしは歌う薮くんが一番好きみたいです。


今度会うときはきっと一回りも二回りも成長した薮くんですね。新・薮くん、期待してます♡

*1:DVDが発売されたら書こうかな…今更すぎるし…

*2:まぁ元からチケットいっぱい持ってたのもあるけど(笑)

*3:比喩ではない

*4:という表現にしておく

*5:舞台は生ものだと思っているので。大事なシーンで間違えちゃうと興ざめだけど